公衆被ばくの対象は、職業被ばくや医療被ばくのどちらにも当てはまらない個人の被ばくです。
公衆被ばくは他の被ばくの種類と同様に、状況により扱いが異なり、3つに分類されます。(
放射線防護体系:被ばくの状況を参照)
- 1つ目は“平常時”、つまりは被ばくが生じる前に放射線に対する防護を計画できる状態です。
これを「計画被ばく状況」といいます。
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- 2つ目は予期せぬ事故などが発災し“非常事態”となっている状態です。
これを「緊急時被ばく状況」といいます。
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- 3つ目は非常事態が沈静化し、そののちの回復復興期までの期間で、環境中に人工放射性物質が存在しており被ばくが続いている状態です。
これをを「現存被ばく状況」といいます。
3つの状況のうち、計画被ばく状況は「線量限度」および「線量拘束値」により個人被ばく線量が管理され、緊急時被ばく状況、現存被ばく状況では「参考レベル」によって被ばく線量を管理します。
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放射線防護体系:防護の基本原則を参照)