WHO
世界保健機関(World Health Organization)は「すべての人々が可能な最高の健康水準に到達すること」を目的とする。
そのために、病気の撲滅のための研究、適正な医療・医薬品の普及だけでなく、基本的人間ニーズ(basic human needs, BHN)の達成や健康的なライフスタイルの推進にも力を入れている。
放射線防護に関しては、医療用放射線を安全かつ有効利用するために、グローバル戦略(
WHO Global Initiative on Radiation Safety in Health Care Settings)を施している。
この構想は主に、
(1)リスク評価
(2)リスクマネジメント
(3)リスクコミュニケーションについて書かれている。
リスクコミュニケーションに関しては、
小児画像診断における放射線リスクコミュニケーション資料(
日本語)が出版されている。
ICRP
国際放射線防護委員会(International Commission on Radiological Protection)は専門家の立場から放射線防護に関する勧告を行う民間の国際学術組織である。5つの専門委員会の中、第三専門委員会は医療分野における防護関連のタスクを担当している。
日本語版が公開されている刊行物の一覧は、
日本アイソトープ協会のサイトに示されている 。
関連する主なPublicationを
紹介しています。
ICRU
国際放射線単位測定委員会 (International Commission on Radiation Units and Measurements)
は国際放射線防護委員会 (ICRP)の姉妹機関である。
大まかにいえば、ICRUが単位を定義し、ICRPがそれらを放射線防護においてどのように使用するかを勧告する。
発行したレポートの一覧
IAEA
国際原子力機関(International Atomic Energy Agency)は国際連合傘下の自治機関であり、原子力の平和的利用の促進と原子力の軍事的利用に転用されることを防止することを目的とする。
その中に医療用放射線を安全かつ有効使用するための情報が
Radiation Protection of Patients (RPOP)に公開されている。
UNSCEAR
原子放射線の影響に関する国連科学委員会(United Nations Scientific Committee on the Effects of Atomic Radiation)は、電離放射線による被曝の程度と影響を評価・報告するために国連によって設置された委員会である。
刊行される
報告書は、国際放射線防護委員会 (ICRP) の基礎資料としても用いられている。
その中に、2008に刊行されたレポート(Sources and effects of ionizing radiation)の
Vol. Iと
Vol. IIそれぞれ
医療被ばく(
訂正)、
環境被曝、職業被曝、
事故による被曝、
チェルノブイリ事故による被曝、
人類以外の生物相への影響の科学添付資料が含まれている。
NCRP
米国放射線防護審議会(National Council of Radiation Protection and Measurements)は、放射線の防護および放射線の測定方法についての調査、研究開発等であり、その成果は、
NCRP Reportにまとめられ連邦政府や社会に提供される。
AAPM
米国医学物理学会(American Association of Physicists in Medicine)、物理学が生物及び医学への応用促進及び医学物理と関連分野における関心とトレーニング
を促進することを目的とする。放射線診断、放射線治療、放射線防護をはじめ様々な分野に
タスクレポートを刊行している。
関連する主なPublicationを
紹介しています。
NRPB
英国放射線防護局(National Radiological Protection Board)は英国における放射線(電離・非電離)防護に関する研究、調査活動、および放射線防護に関して政府に対する勧告(法的な拘束力はない)の作成を行ってた。
緊急参考レベル(ERLs)、CTのデータ解析ソフトウエアによる線量解明などの
レポートが刊行されている。