大会長挨拶
第111回日本医学物理学会学術大会は,日本医学放射線学会(JRS),日本放射線技術学会(JSRT)との合同学術大会(JRC2016)として,国際医用画像総合展(ITEM)を併催し,平成28年4月14日(木)~17日(日)の4日間にわたって,パシフィコ横浜会議センターで開催されます.
大会のメインテーマは,「Instructive, Innovative, and Integrative Radiology」(まなび,のばし,つなげる放射線医学)です.これからの放射線医療の発展には,次世代を担う人材育成と,医工連携による新しい技術革新が重要になります.
本大会では,JRSおよびJSRTとの合同企画による3つのシンポジウムが開催されます.とくに,JSMPでは国内外の著名な医学物理研究者による特別講演および教育講演,国際シンポジウム,ならびに医学物理における最先端の研究発表が予定されています.研究発表は,疾病予防,診断,治療,防護に関わる基礎的研究から臨床応用を含む医学物理の広範な分野のすべてにわたっております.
これらのシンポジウム,特別講演,教育講演,一般講演を合わせて約200の発表が行われ,そのうちの約30%は英語によって発表される予定です.また,AFOMP(アジア・オセアニア医学物理学会)会員の一般演題への参加受入れの推進,留学生セミナを企画しました.これによって,本大会が学術的国際交流を加速させ,医学物理の研究および臨床応用への発展につながっていくことを期待しています.
今回は,CyPosおよび発表スライドは昨年同様に全面英語化とし,国際化の継承・推進を図っています.また,本大会から応募演題の倫理承認に関する質問を新たに加え,生命倫理への配慮および個人情報の保護を行いました.
大会と同時に開催される国際医用画像総合展(ITEM)においては,140以上の企業による最新の放射線医療機器展示が行われます。また,大会2日目には会場において合同懇親会が予定されています.
多くの皆様に本大会へ参加いただき,大会が実り多いものとなることを心より願っています.
第111回日本医学物理学会学術大会
大会長 荒木不次男